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オレドボク#16
2006 / 08 / 23 ( Wed )
鈴木/ 今回は、高いところから土木や街を語る「高見のドボク」シリーズ第1回ということで。早速、東京都庁展望室で西新宿を見下ろしてみましょうか。

加藤/ 勝手に新シリーズって!まあ、三十年以上都民やってるけど、展望室に登るの初めてなんで、おもしろそうですが。

鈴木/ へぇ。近所に住んでるし、タダなのに。私は初めて行く街で、タワーとか高い建物があると、登って上からまず街を見下ろしてみるようにしてるんですよ。街全体のおおまかな骨格や雰囲気をつかめるから。

加藤/ 確かに色々見えますね。新宿って都心とはいえ、外郭に位置するから一方向に六本木ヒルズや東京タワー、お台場がまとまって見えるから、ちょっと得した気分かも。

鈴木/ 今の都庁が建った時は時代が時代だったから、バブルの塔呼ばわりされてましたけど、生来の都民としてはどうです?

加藤/ もともとは23区でも東のほうに住んでたので、あまり地元意識はないですよね。でも確かに広場空間の作りとか、ちょっと前に流行ったような彫刻作品とか、バブリー感たっぷりな印象ですよね。きっとこのファサードのゴチャゴチャ感はそこら辺ごまかすためのカモフラージュ柄なんですよ。

鈴木/ えぇ~?そうかねぇ?ところで、都庁が建つ前の西新宿ってどんなだったんです?

加藤/ 淀橋浄水場だったと何かで読みました。ヨドバシカメラの名前の由来はこれらしいですよ。江戸の頃とか、もっと前は池があったらしいです。近くでは温泉も出るんですよね。結構水っぽい履歴の場所ですね。

鈴木/ ここから都内に水が流れていったように、今では行政サービスが送り出されてるんだ。ここは集積する街というより、流出する機能の街ってことか。すると、人がわんさか集まってる駅東とはかなりイメージは違いますね。上から見ると、大規模再開発の割に雑多な街区もあるなあ。

加藤/ 高層ビルのすぐ脇に地上げで寂れた住宅地があったりして、高層ビル群以外は放任されてるというか。

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左:クアラルンプール 右:新宿

鈴木/ シンガポールのクアラルンプールも高層ビルの多い街だけど、新宿とは印象がかなり違う。クアラルンプールは森の中に都市があるという状態だけど、新宿はビルばっかりで緑地がない。都市が飽和してる。

加藤/ でも、ここから見ると、明治神宮とか新宿御苑とか、けっこうな緑量もあるんですよね。夜見たら、ネオンで光る街の中に大きな暗闇がぽかーんと口を開けた感じに見えるんだろうなあ。

鈴木/ 都庁のすぐ下に新宿中央公園の緑がありますね。新宿の端っこなのに中央ってどういうこと?隣にある熊野神社が新宿の結界をなしていると読めなくもないけど。

加藤/ 中央公園、やたらと人が多いなあ。何かイベントかな?

鈴木/ 夏まつりっぽくないし、炊き出しとか? ちょっと降りて確認しますか。ところで、新宿駅って、全国のどんな観光地よりも入り込み客数が多いんですって。ま、東口の繁華街とか、巨大ターミナルってことで理解はできるけどね。ほぼオフィス街の西新宿で、日曜日なのに人が多いのは皆展望室目当て?

加藤/ きっと鈴木さんみたいに高いところに登りたがる人がたくさんいるんだねえ。でも犬を連れたり、デートっぽい人たちも結構いるし、日曜なら車少ないから、ただ散歩するにはボリュームとか街路のつくりとかほどよい具合の街なのかも。

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左:鈴木さんみたいな人々の列 右:都庁西側の立体交差(下:公園通り、高架:南通り)

鈴木/ 確かに。でも、ペデストリアンデッキとかあるけど、なんか谷っぽくて入り組んでてちょっと複雑。テレビのロケにはよく使われてるけど、そこに出てくるイメージと実際がかけ離れてる感じ。

加藤/ お台場とか六本木、汐留あたりはコンセプトありそうだけど、ここの再開発が始まった頃は、そういう概念はまだなかったんでしょうね。

鈴木/ まあ、デザイン的なこととか使い勝手とかが今イチなのは、ありモノの土地を民間に売っちゃって、区画ごとに好きに使わせているからなんでしょうね。その点、六本木や汐留なんかは全体としての役割分担がはっきり設定されているんじゃない?

加藤/ 最近の街ってはっきり線引きがされてて、隣接する地域とは隔離された空間として整えられすぎるような気がする。きれいに飾られたステージとゴチャゴチャしたその舞台裏みたいな。西新宿の場合、近未来的なボリュームと昔から残る街のボリュームがじわりと入り組んでるというか、水っぽい土地の持つじめっと感が残っているような印象がある。まあ意図的ではないんだろうけど。

鈴木/ なんて言ってる間に新宿中央公園到着。都民の憩いの場、って感じはしないなあ。なんでここだけ公園にしたんでしょうね?他にはロクなポケットパークもないのに。

加藤/ やっぱり熊野神社のためなんじゃないかな。十二社(じゅうにそう)っていう別名もあるくらいだし、新宿の総鎮守ですから。

鈴木/ そうか。それなら、中央公園の「中央」は、地理的なものじゃなくて、まちの成り立ちとか精神性とかに関係あると解釈できますね。

加藤/ 「実は都庁のゴチャゴチャした柄も何かの呪文的な意味合いが!」なんてことはないかもしれないけど、全く新しい街を創り出した六本木なんかと比べたら、西新宿にはまだまだ土地の履歴が残ってるし、その影響を受けているってことなんでしょうね。

鈴木/ じゃあ、次は履歴の浅そうな六本木ヒルズタワーに登って比較してみますか。

加藤/ あ、オレ、ヒルズも未体験だ。

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