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土木じゃないドボク #007
2006 / 09 / 20 ( Wed )
「貫通石」

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試合に勝ったとき、試験に合格したとき、つらい困難を乗り越えたとき、何かを達成した時、人はその記念に自分に御褒美として何かを買ったりしますが、土木の世界でも工事が無事完了したことを記念して、竣工記念品というものがあります。

具体的なものとしては、工事名称を記載したカレンダーやペンスタンド、ダム堤体を形取ったペーパーウエイトなど、身近にちょっと置いといて、昔の工事を懐かしむことが出来るようなものが多いのですが、最近では、担当者の個人的希望でデジカメ買ったりしてるところもあり、結局なんでもありのようです。
しかし、そんな中、特に定番としてはずせないものがあります。それはトンネル工事における「貫通石」です。

「貫通石」とは、トンネルの貫通点、すなわち最後の発破地点で採取された石のことで、昔から安産のお守りとして大切にされてきました。

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なぜ貫通石が安産のお守りとされてきたかについては、「神功皇后が戦いにおいて敵の背後まで掘った洞窟からの攻撃で大勝利を得て、記念にその洞窟の石を持ち帰ったところ、元気な赤ん坊産まれた」とか「自然の地圧に命を懸けて戦い抜いた男達が、女性の宿命である分娩の苦痛を女性に替わり全部背負い汗と水に流した」とか色々な説があるようです。
でも、もともとトンネル工事では、山の神様というのは女性で、山の神様が嫉妬して事故が起こらないように工事中は女人禁制という習慣があったくらいですから、トンネル内部というのは女性の胎内のようなもの。そしてその最深部にある「貫通石」は・・・、そんなところから安産というつながりもあったのではないでしょうか。
今では、石(意思)を貫くことから合格祈願や結婚記念などに持つ人もいるようです。
これもなんでもありになってきましたが、土木と人のつながり方のひとつとして、なかなか面白いケースではないかと思います。

うちも今、妻が妊娠中で、先日妻の母上から安産のお守りにと、実家の近所のトンネル工事の貫通石が送られてきました。土木に携わるものとしては、身近な人からこうしたものを頂くのは、とてもありがたく思います。
個人的には小学校の時からの謎、タモリの安産祈願にありがたみを強く感じてしまいますが。

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                卓上用アクリル封入タイプ

laud 中村泰広
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